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夢想螺旋

 
06
 
 納得できない超特急物語の後に読んだからなのか、出会った瞬間に蒔かれた恋の種がゆっくり成長していくようなこの物語がとても楽しかったw
 混乱したり障害にぶち当たったり凹んだり怒ったり苦しんだり笑ったり期待したりする二人に好感が持てる。……とはいえ、ヒロイン三友人のうちの二人は、少々よくわからん変なキャラだったがw
 で、ヒロインの元夫……ヒーロー症候群とでも言おうか、守ってやらなければならないような女性が自分の好みで、ヒロインはそうではないと言っております。
 でも、思うんだ。弱い女性でも強い女性でも、女性であれば誰でも自分より強い男性がいいはず。弱い女性は言うまでもないが、強い女性だっていつもいつも自分の足で立っていたいとは思わないし、時にはくじけて誰かに寄りかかりたくなるもので、そんなときにしっかり支えてくれるだけの強さがあることを男性に求めるものだろう。そして、強い女性が普段自由にできるよう、手を出さずに見守れるくらいの強さを持っているのを期待するわけだ。
 とはいえ、すべての女性がそうだとも言い切れず、中には常に自分が主導権を握っていなければ気が済まず、自分に頼るだけの子供のような男性がいいと言う人もいるだろうが、思うにそういう女性は極稀だしあまり健全だとは思えない。
 で、男性の場合…自分より弱い女性を求めるのがほとんどだ…と言いたいところだが、自分より強い女性を求める人も、案外多い。それがいわゆるマザコンというやつで、子供のような男性を求める女性が稀なのに対して、マザコン男性の数はちょっと多ずぎるような気が。とりあえずそれは置いとくとして、男性が男性である特徴とも言える、女性を守りたいと思う性質を持っている男性に焦点を当てる。ヒロイン元夫はちゃんとその範疇に入るのだが、残念ながらヒロインのほうが強かったわけだ。だから元夫はヒロインといると自分が強い男だと感じることができなかったんだろう。大方の場合、自分が女性を守り支えていると感じていたいわけだ。とはいえ、本当に強い男性なら、自分が弱っているときに支えてくれるだけの強さは女性にもあってほしいと思うだろうが。
 その点で、ヒロインと元夫は不釣合いだったが、ヒロインとヒーローはちょうどいい強弱関係にあるように見える。が……今の世の中、強い男性の数が激減しているような気がするなぁ…などと思った物語であります^^;;
 てなことで、5つ星。


【あらすじ】
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砂原沙月

Author:砂原沙月
 メモの9割以上がロマンス小説。時々ミステリー小説も入り込んでおります。ジャンルはコメントが投稿されたテーマでご確認ください。
 10/5月現在。再読の山を切り崩しながら、過去日付で追加しております。ほとんどあらすじを写すだけでレビューなしの、読んだよ記録にしかなってませんが。とにかく片付くまで頑張ります^^;;;
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記事へのコメントはちょっと…だけどツッコミたい!というかた、ご利用くださいw

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